ドイツで家を借りるために絶対に確認しておくべき7つの注意点

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家を借りる

ドイツ留学、仕事での長期滞在、移住など、ドイツに渡る理由は人によりけりですが、いずれにしてもドイツで生活するうえで必要になるのが家探し。

オーナーから直接借りる、ルームシェアをする、インターネット、不動産会社など、家の借り方は様々ですが、まず確認しておきたいのが家を借りる前の注意点です。

光熱費は家賃に含まれる?共益費は?手数料は?

できることなら家賃は安くすませたい。

ドイツで家を借りるその前に、確認しておくべき7つの注意点をご紹介したいと思います。

光熱費

夏は夜9時頃まで明るく、クーラーいらずで快適に過ごしやすいのですが、冬は一転して厳しい寒さに見舞われるドイツ。家の断熱がしっかりと整っているので、冬でも部屋の中は暖かいのですが、そうはいっても暖房器具は使います。そして、この冬の暖房代が意外と高いです。

暖房費は光熱費にあたり、ドイツではこの光熱費が家賃に含まれる場合とそうでない場合とがあります。

それぞれ光熱費込みはWarmmiete(ヴァルムミーテ)、光熱費含まれない場合はKaltmiete(カルトミーテ)と言い、これらはドイツで家を探す上では十分に注意しておくべき項目の1つです。家賃は安いものの、光熱費がかさんで冬の家賃が高くなる、というのはできれば抑えたいものです。

光熱費込みなら基本的にいくら暖房を使っても料金は定額ですが、月内に一定額を上回ると余剰分を請求されるケースもあるので、この辺りは合わせて確認しておきたい所です。

 

共益費

日本と同じくドイツにもある共益費はNebenkosten(ネーベンコステン)と言います。

ルームシェアやシェアハウスで暮らす場合に共益費が家賃に上乗せさせることが多いです。

共益費の値段帯は家によりけりですが、高くても50ユーロほどではと思います。

 

敷金(デポジット)

ドイツで必ずといって言いほど要求されるのが敷金ことKaution(カウツィオン)です。なかにはデポジットと呼ばれる時もあります。

たとえルームシェアといえど、敷金はまず間違いなく必要になるので注意が必要です。

何事も無ければ退去時に全額返金されるのですが、部屋の扱いが悪いだので何かにつけて全額返ってこないこともあるので、この辺りはオーナーのさじ加減によるところが大きいです。

オーナーや家主、大家さんによって値段に差はありますが、相場は家賃の1ヶ月分〜2ヶ月分ほど。

ちなみに、ルームシェアのことをドイツではWohngemeinschaft(ヴォーンゲマインシャフト)略してWG(ヴェーゲー)と言います。

 

仲介手数料

不動産屋に物件を紹介してもらうと必要になるのが仲介手数料Provision(プロヴィジオン)です。

相場は家賃の2ヶ月分とちょっと割高です。

気をつけておきたいのが、契約時点で仲介手数料を支払うのか、物件の内見にあたって手数料が発生する必要があるのかなど、支払いの基準が不動産や企業によって異なるので注意して下さい。

 

家具付き物件かどうか

ドイツでは洗濯機や冷蔵庫などの家電、ベッドや布団といった家具などが部屋に備え付けになっていることが多く、ほとんどの部屋が入居と同時に生活することができます。

日本でいうレオパ○ススタイルですね。

もちろん家具の付いていない部屋もあるので、その辺りは事前に確認しておくのがおすすめ。

家具付きはmöbliert(モビリエート)、家具なしはunmöbliert(ウンモビリエート)と言います。

家具付きと思い込んで見学に行ったら、家具がなかった。

という実体験のある私なので、ぜひお忘れなく。

 

住民登録が可能

ドイツの同じ都市に3ヶ月以上滞在する場合、原則滞在7日以内に住民登録が必要です。

住民登録証がなければ、銀行口座の開設もできませんし、ビザも取得できませんし、仕事もできません。というわけでかなり重要です。

住民登録に必要になるのが、滞在先を証明するMietvertrag(ミートフェアトラーク)と呼ばれる賃貸契約書です。

正式な賃貸契約であれば滞りなく賃貸契約書は発行されるはずですが、注意しておきたいのが不動産ではなくルームシェアや個人のオーナーから部屋を借りる場合です。

オーナーが遠方にいる、家主と連絡が付かないなど、状況により賃貸契約書を発行できないと言われるケースがあります。

こういった場合は何故発行できないのかを明確にするよう注意して下さい。

 

インターネットの有無

カフェをはじめ日本に比べて無料Wi-Fiの利用できる場所の多いドイツ。Wi-Fiを完備しているシェアハウスや寮はそれこそ多いのですが、もちろん全ての部屋に設備が整っているというわけではありません。

なかには、Wi-Fiはあるけれど部屋まで電波が届かない、すぐに回線が落ちる、ルームメイトがアンテナにアルミ缶を突き刺して壊す(これ実体験です)など、思いもよらぬハプニングに見舞われることも珍しくはありません。

インターネットはフリーWi-Fiのある場所でしか使わない、無制限にインターネットを使いたいという方は事前に利用状況を確認することをおすすめします。

インターネットが無いなら個人で契約をするという方法もありますが、契約期間であったり、工事の手続きであったりと一手間も二手間も掛かるので、こちらは完全に長期滞在者向けです。

 

さいごに

木の温もりに溢れた室内、天井が高く広々としたスペース、生活しやすいシンプルなデザインなど、ドイツの部屋は生活するにはとても快適です。

住み良く、生活にあった家を手にすることができれば願ったり叶ったりです。

なかにはできるだけ安く借りたい。という方もいるかと思いますが、ドイツの世はまさに家探し戦国時代です。借り手はいくらでもいるので、オーナーに対して強気の値段交渉は慎重に。オーナーに貸したくないと思われたらそこで終わりです。

ドイツでの家探し注意点は基本的にどの都市でも同じです。

移住や留学を考えている方はぜひ参考にしてみて下さい。

この記事を書いたのは

Manato

ハイデルベルクで語学留学、その後ベルリンにてフリーライター兼SEとして活動、現在は東京にてウェブメディア関連のお仕事をしています。猫とお家大好きイエメンです。ベルリン中心のブログ「ドイツドットウェブ」の管理人でもあります。

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